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給食の復活が、アフリカの子供たちに教育を取り戻す【Pick-Up! アフリカ Vol.16:2022年3月11日配信】

給食の復活が、アフリカの子供たちに教育を取り戻す

訳 :  アフリカ各国政府はパンデミックからの復活を目指して、ホームグロウン給食(HGSF)プログラムを再構築。

英題:Governments across Africa are rebuilding home-grown school feeding (HGSF) programs to help their recovery from the pandemic

記事リンク:https://www.brookings.edu/blog/africa-in-focus/2022/02/28/governments-across-africa-are-rebuilding-home-grown-school-feeding-hgsf-programs-to-help-their-recovery-from-the-pandemic/

こんばんは!pick-up!アフリカです。いつも記事をご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、コロナ禍において世界中で多くの学校が閉鎖された中、アフリカが主導となって給食を再開させる取り組みを行っているというニュースをご紹介します。

今回取り上げる記事によると、新型コロナウイルスの感染拡大により、世界的に学校閉鎖が余儀なくされたことで、多くの子供たちに学校給食が行き渡らないという自体が起こりました。

そんな中、アフリカ連合の呼びかけにより、2021年9月の国連食糧サミットにおいて学校給食連合が立ち上がりました。

コロナ禍による学校閉鎖

記事によると、学校給食は世界の多くの子供たちに届けられており、アフリカでは2019年の時点で約6800万人の子供たちに学校給食が届けられていると述べられています。

しかしながら、2020年初頭から世界的に拡大した新型コロナウイルスの影響により学校閉鎖が相次いだことで登校する機会が減り、子供たちへの給食の供給が著しく低下しました。

記事内のデータを参照すると、コロナ禍以前は世界で約3億8000万人の子供たちに届けられていた学校給食ですが、そのうち約3億7000万人が学校給食を食べられなくなったと記されています。

これを受けてアフリカ連合は、2021年にこの学校給食の復活に焦点を当てた連合の設立を呼びかけ、2021年9月の国連食糧サミットにおいて学校給食連合が立ち上げられました。

記事によると、この学校給食連合は2023年までに世界で3億7000万人の子供たちに給食を復活させ、10年後までにさらに7300万人(うち6200万人以上はアフリカの子供たち)に給食を届けることを目標としています。

給食と地域経済

記事によると、アフリカでは学校給食における取り組みのひとつとして、2003年からホームグロウン給食(HGSF)というアプローチが広く取り組まれているようです。

このホームグロウン給食アプローチというのは、日本語でいうところの「給食における地産地消」の推進にあたります。WFPのHPによると、HGSFとは地域の農家が生産した農産物を学校給食に用いることで、小規模農家に安定した販路を提供し、地域経済の基盤強化に貢献する取り組みであると述べられています。

WFPが発行しているHGSFのフレームワークから引用すると、HGSFを採用することによるメリットとして、通常の学校給食で得られる栄養価の高い食事や教育に対する効果に加え、その子供の家庭、農家、地域社会などあらゆるステークホルダーに利益があると記されています。(1)

具体的には、地域の農家に安定した販路を提供することで農家の収入の向上、生産量の増加につながるほか、地域の農産物に依存することで、食材や栄養価の多様性が高まることが報告されているようです。

これらは地域の食材を用いることにより、生鮮食材にかかる輸送、保管などのコストが少なくなることで実現されたと述べられています。同様の理由から、ポストハーベストロスのサクッ減や輸送コストによる環境負荷の低減にも効果があります。

こちらのWFPが発行した記事では、実際にアフリカ諸国で取り入れられた際の影響についても記載されています。記事によると、ガーナが国で行っている給食プログラムの評価では、HGSFの施行により農家の売り上げと世帯収入が33%増加したと記されています。(2)

アフリカの教育と学校給食

今回のニュースで、アフリカ諸国が率先して学校給食の再開に取り組んでいることは、アフリカ大陸において給食が重要な意味合いを持つことを表しています。

WFPが2020年1月に発行した給食に関するレポートによると、世界銀行が定めた 基準における低所得国下位30か国のうち25か国をアフリカの国々が占めており、低所得国の多くで子供たちが十分な教育機会、または教育効果が得られていないことが示唆されています。

そんなアフリカの国々にとって、学校給食を支援することは国の教育状況の改善に直結します。

WFPが発行しているレポートによると、学校給食には栄養バランスが備わっているため、児童の健康状態の改善につながり、学習効率の向上をもたらすと述べられています。特に女子学生にとっては、健康な食生活により貧血の割合を減らすことが実証されており、学習により集中しやすくなることが示されています。(3)

さらにWFPのHPによると、学校給食で支給される食事にかかる費用は貧しい家庭や弱い立場にいる家庭の収入の約10%を占めており、学校給食が子供たちの栄養状態のみならず家庭にとっても支えとなっていることがわかります。このことは、子供たちを家庭の労働力から解放し、学校に通う機会を創出しています。(4)

コロナ禍の学校閉鎖が長引くことは、アフリカ諸国にとって子供たちの教育機会が奪われることにも直結しています。学校給食の復活により、子供たちが教室に戻ってくる日が一日でも早く訪れることが望まれます。
コロナ禍でのアフリカの教育現場に関する記事は、過去の記事でもご紹介しています。関連記事もぜひ、ご覧ください。

参考文献

1.Home – Grown School Feeding resource framewok | WFP – Link

2.Eat, grow, study: School feeding in Africa | World Food Programme – Link

3.WFP school feeding strategy 2020-2030 | WFP – Link

4.School feeding | World Food Programme – Link

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1.アフリカ教育現場のコロナにおける影響【面白記事 Vol.

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