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アフリカ・ルワンダ オフショア開発 / 進出支援コンサルティング
アフリカ・ルワンダ オフショア開発 / 進出支援コンサルティング

みなさんこんばんは。いつもアフリカビジネスTodayをお読みいただきありがとうございます。

毎週月曜日は、アフリカから教育系の内容に関連した記事をピックアップしてご紹介します。

本日は、アフリカの大学留学について書かれた記事と、ルワンダの私立学校が直面するコロナ渦での教育従事者への待遇に関する記事の2本立てです。

今週も毎日違ったテーマでアフリカに関連する記事をご紹介します。

ぜひお楽しみください。


記事1:「アフリカは多くの留学生に選ばれる国になる」

『Africa can be a top foreign student destination – Here’s how』

記事リンク:https://www.universityworldnews.com/post.php?story=20200601193644341

内容と背景:

まずは、世界各国の留学生がアフリカの大学に留学することについて、現状と今後の見通しの観点から書かれたこちらの記事についてご紹介します。

従来のアフリカの学生の留学は主に、アフリカ→他大陸(主に欧米、中国、インド)に留学する学生が多いという傾向があることに対し、この記事ではその反対に、他大陸→アフリカで留学ということの可能性を提案しています。

実際アフリカ内では、他国にキャンパスを持つ大学も出てきています。また人の移動の自由を可能とするための取り組みや政策も採用されていることもあり、アフリカの大学での学生の多国籍化も進んでいます。

そこでこちらの記事では、留学先の候補としてアフリカが選ばれることについて詳しく書かれています。

最近のBBCの報告によると、スコットランドのエジンバラ大学は、COVID-19の結果、年間収入10億ポンド(約13億米ドル)の最大25%を失う可能性があると言います。その理由の1つは、留学生の減少による財政面の影響だそうです。

多くの大学の運営には留学生の存在が一定の割合を占めているということが分かります。

今回の記事でも、アフリカの大学に留学する留学生がもたらすメリットとして、これまでアフリカの学生の留学先となってきた国々同様、財政面での貢献についても触れています。しかし、この記事ではそれだけではなく、他国からの留学生は卒業後に、グローバルブランドアンバサダーになりうるという事について、大きなメリットがあるということが書かれています。

アフリカの大学に留学した方の経験談として、アメリカ人の有名な宇宙飛行士であるChristiana Koch氏がいます。彼女は自身のツイッターで、宇宙からガーナを眺めた時にガーナ大学での経験を思い出したという体験に触れ、自身の世界の模索の中で大きな意味合いを持ったことを書きました。これにより、ガーナ大学が注目を集めるきっかけになったという例が共有されています。

また、アメリカ人学生が毎年1200人ケニアに留学していることや、イノベーションや革新的な技術に携わりたい場合にアフリカへの留学を選択することがメリットとなり得るとする記事も紹介されています。

この記事では、それでは今後アフリカの大学は、どのようにして留学生を募集し、確保していくことができるのか、磨くべき5つの素養について以下の「5つのC」という言葉を用いて説明をしています。

Conduct an institutional and programme or course audit.:制度・プログラムまたはコースの監査を実施。

Collect critical data to deploy data analytics:重要なデータを収集してデータ分析を展開する。

Create an international mindset in your university.:大学で国際的な考え方を作る。

Change the international recruitment paradigm through:デジタル化とeラーニングを通じて、国際的な採用パラダイムを変える。

Communicate:コミュニケーションについて。

記事の本文中では、これらのインセンティブについて一つ一つ詳しく説明されていますので、より詳しい内容はぜひ記事をお読みいただければと思います。

アフリカの大学にとっても、そこで学ぶ留学生にとっても、お互いに大きなインパクトがあるのではないかと思います。日本でも「留学生30万人計画」をもとに、積極的に海外からの留学生を増やしていこうという流れがあり、様々な受け入れ対策が講じられています。Link

いずれにせよ、留学生の獲得はどの国においても引き続き大きな目標となりそうです。アフリカでの留学体験を選択する学生もますます増えていくのではないでしょうか。

関連記事:

  1. American Astronaut Christiana Koch Has Acknowledged The University Of Ghana For Educating Her- Link


記事2:『ルワンダの私立学校;政府からの復興募金活用へ』

「Rwanda: COVID-19 – Private Schools Urged to Leverage Recovery Fund」

記事リンク:https://allafrica.com/stories/202006050118.html

内容と背景:

続いて、ルワンダからの話題です。

ルワンダではコロナウイルスへの対応措置として一時的に今年9月まで休校措置が実施されています。そんな中、私立学校にて財政面での制約により多くの教師が解雇される状況が発生しています。

そこで、この度教育大臣であるValentine Uwamariya氏は高等教育機関を含む私立学校に対し、コロナウイルス状況下でも教師への給与支払いを継続できるよう、国の復興募金活用を要請しました。記事によると、政府はコロナウイルスの影響を大きく受けている地元企業を支援することを目的として、推定2億ドル以上もの特別な経済復興募金を展開する予定のようです。

Uwamariya氏はまた、今年9月に学校が再開された後、円滑なオペレーションが可能となるよう高等教育機関に対して資金源の多様化を要請しました。ここで彼女は9月にオペレーションを再開するための基準が存在することを指摘し、該当機関の財政状況を精査してからオペレーション再開を許可すると述べました。9月からの再開には財政面での持続可能性を明示する必要があるようです。

一方で彼女は記事のインタビューに対し、通常の教育および学習モデルの代替措置としてICTを活用したオンライン学習が積極的に実施されている状況に関して、継続的な取り入れが行われていくことに触れました。しかし、多くの教育機関でICTツールと十分なインターネット接続が欠如していること、またeラーニングプラットフォームの使用に精通していないことなどを挙げた上で、学生のオンライン教育へのアクセスが不均等な現実的な課題に触れ、オンライン教育は従来の教育に取って代わることはできないと指摘しました。

オンライン教育を通常の教育スタイルとすることを希望している教育機関に関しては、ルワンダで実際にオンライン教育を提供している、Oklahoma Christian 大学や Carnegie Mellon 大学(CMU)、またKeplerなどの教育機関を例に出し、本格的なオンライン遠隔学習モデルを運用するために、国の定める認定を申請する必要があると述べました。ルワンダ大学などはまだこの認定を受けていないようです。

これまで面白記事でも取り上げてきたように、オンライン学習にはメリットが多くあるのではないかと思います。しかし、大臣から指摘があるように従来の教育に対する代替手段として本格的に運用を行う際には、ソフト・ハード両面できちんと運用基盤を整える必要があるのは確かです。

ルワンダで私立学校らが国からの復興募金を活用し、9月からの学校再開後も学生が質の高い教育を受けられるようになることを願ってやみません。

関連記事にはサブサハラ以南のアフリカ地域にて実施されている遠隔教育に関して、現状と課題を分析している記事を含む教育系の過去の投稿をのせましたので、ご関心のある方はぜひお読みください。

関連記事:

  1. 面白記事 v.62(投稿:2020年6月18日)Link