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アフリカのアグリテック市場のトレンドと、今後の動向に迫る(1)(シリーズ:アフリカの農業とイノベーション 其の3)【Pick-Up! アフリカ Vol.48:2022年6月24日配信】

題:アフリカのアグリテック市場のトレンドと、今後の動向に迫る(1)(シリーズ:アフリカの農業とイノベーション 其の3)

訳 : 2022年のアフリカの農業トレンドを探る

英題:‘AGRICULTURAL TRENDS TO WATCH IN AFRICA IN 2022

記事リンク:https://venturesafrica.com/agricultural-trends-to-watch-in-africa-in-2022/ 

キーワード:アグリテック 持続可能な農業 スタートアップ 気候変動

こんばんは!pick-up!アフリカです。いつも記事をご覧いただき、ありがとうございます。

今回も前回、前々回に引き続き、アフリカの農業とイノベーション」シリーズの第3弾です。

第1回目ではMastercard社がおこなっているアフリカ農業と金融テックの取り組みについて、第2回ではMicrosoft社の主催による、アフリカの農業デジタルプラットフォーム構築に向けた動きをご紹介しました。

(まだご覧になっていない方はこちらから→第1回、第2回)

第3回目の今回は、今までとは少し志向を変えて、アフリカのアグリテック分野を牽引するスタートアップ企業を、複数回に渡ってひも解いていきます。

内容と背景:

アフリカ農業市場の現在地

今回はやや古いのですが、2022年1月に編集された記事を元に、2022年のアフリカの農業テクノロジーのトレンドを追ってみたいと思います。2022年の上半期も終わりを迎える現時点でこのニュースをひも解くことで、このトレンド予想が実際どれくらい当たっているのか、下半期の市場の動向はどうなるのか、確認することができるかもしれません。

引用元の記事では以下の5つの分野が大きく取り上げられています。

1.再生可能農業

不耕起栽培や土壌再生技術によって、土壌環境を保護しながら行う農法を指し、気候変動の影響を受けやすいアフリカの農業にとってこのような持続可能な農業を行うことは、現在起こっている人口増加の観点からも、非常に重要であると記されています。

記事によると、このような再生可能農業により、アフリカでは年間150億ドル以上、2040年には700億ドル(現在のサブサハラアフリカの農業セクターのGDP の五分の一)の価値を生み出すとされています。実際にいくつかのスタートアップ企業がこの分野に着手しており、その一例として、Olam社ではマルチングや輪作などの技術を用いることで、綿糸の収量を80%増加させました。

2.航空写真による作物生育モニタリング

こちらは、衛星やドローンで撮影した画像データから得られる情報を元に、正確な作物栽培を行う技術です。

現在の研究では、複数の反射率の画像を撮影することができるマルチスペクトルカメラを用いることで、作物の生育に関わる様々な指標を分析し、栽培に応用することができます。

アフリカのスタートアップ企業に関しては、南アのAerobotics社がドローンを用いた栽培管理のサービスを提供しています。Aerobotics社はドローンを用いて果樹のモニタリングを行い、健康状態の悪い木を検知、それに対しての対処法などの情報を提供します。

ドローン技術の運用に関しては、現在その運用コストと法整備が課題となっていますが、これらの障壁が解消されることで、ドローン技術はより一般化していくものと思われます。
ドローン関連のアグリテックについては、こちらの過去記事も是非ご覧ください。(ドローンと衛星を活用する農業セクターでの動き)

3.植物工場

続いてご紹介するのが、屋内型農業、通称植物工場です。具体的な方法としては、建物内で人工的な光と養液を用いて作物を栽培する農法であり、土壌を必要としないという利点があります。

記事によると、このような植物工場型栽培が今注目を浴びている背景には、世界的な人口の増加と気候変動の影響を受けやすいアフリカ農業の特性が挙げられています。屋外の栽培ではどうしても環境的要因に収量が影響を受けてしまうため、この技術に対する需要は高いと考えられます。

4.農業デジタルプラットフォーム

アフリカ農業におけるデジタルプラットフォームの拡大については、前回のシリーズ其の2でも詳しくご紹介しました。(シリーズ其の2)

デジタル化の推進により、アフリカの小規模農家は以前よりも簡単に情報を手に入れることができるようになり、結果として作物の売買におけるバイヤーとのやり取りや、フードロスの削減、栽培管理における意思決定の手助けになっていると、引用元の記事では伝えられています。

こちらに関しては、過去記事でも多く取り扱っておりますので、気になる方は一番下の関連記事欄をご参照ください。

5.農業用ロボット

アフリカのアグリテックのトレンドで最後にご紹介するのが、農業用ロボットです。農業用ロボットの用途として、引用元の記事では果実の収穫ロボット、自動草刈りロボット、水やりロボットなどが挙げられています。

こちらの記事ではアフリカの農業にロボット化による自動化を導入することについて提言しており、自動化により作業効率が改善され、利益が増加すること、また農家がより多くの時間を顧客対応に集中させられることで、顧客満足度を向上させ、ビジネスでの利益をもたらすと述べられています。

こちらの記事によると、サブサハラアフリカの多くの国々において小規模農家の収入は貧困にあたる年間1haあたり1250ドルの収入に達していません。このことからも、効率的な農業を行うことのほかにも、より商業的な農業にシフトしていく必要があります。

アグリテックが目指す課題解決のターゲット

今回の記事を読み解いていく中で、アフリカのアグリテック市場がターゲットとしているキーワードとして、「小規模農家」「情報」「気候変動」というワードが多く出現します。

前回のシリーズ其の2でも記したように、小規模農家はアフリカ農業において80%以上を占めており、彼らの生産性を向上させることがアフリカの食糧安全保障を強化するためのカギとなると見られています。(シリーズ其の2より)

情報という観点においては、以前私たちの記事でもご紹介しているようにスマートフォンの普及率が上がったことでアフリカの小規模農家が以前よりも容易に情報にアクセスできるようになったことが、今後アグリテックのさらなる普及につながっていくと考えられます。

またアフリカの農業環境は気候変動に対しての脆弱性が課題として挙げられており、以前紹介したサバクトビバッタの大量発生や干ばつ、洪水などの影響により、常に収量の低下や経済的なリスクにさらされています。(こちらの記事より)

こちらの記事でご紹介しているように、アグリテックを導入することによって、気象情報を元にした栽培管理や農業保険への加入が促進されるほか、データを元に栽培管理を行うことで、化学肥料などの投入資材の削減も期待できます。

いかがでしたでしょうか。今回は昨今のアフリカアグリテック業界のトレンドについてご紹介しました。来週はスタートアップにとって重要なフェーズの一つである資金調達、投資の現状についてまとめます。

来週も是非ご覧ください!

Pick-Up!アフリカを運営するレックスバートコミュニケーションズは、アフリカ進出に関するご相談をお受けしております。ご興味がある方はぜひ下の「ご相談 お問い合わせ」からご連絡ください。

参考文献:

1.ドローンと衛星を活用する農業セクターでの動きを紹介!【Pick-Up!

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